一般社団法人潜在科学研究所 The Potential Science Institute

第25号 現地調査:奇跡のメダル

 9月初め、フランスを訪れました。

 フランスと言えば、ルルドの奇跡の泉、ノストラダムス、カルナックの巨石列柱にジャンヌ・ダルク、さらにはマグダラのマリア伝説のあるサント・マリー・シュール・メールに聖母マリアが姿を見せたポンマン、大天使ミカエル伝説のモン・サン・ミシェル、不死の時間旅行者サンジェルマン伯爵にカリオストロ伯爵、エリファス・レヴィにジャック・ベルジェ、ジャック・ヴァレとかサン・マルタン、心霊研究のシャルル・リシェに霊媒エヴァ・カリエールなどなど、事件も人材もけっこうふんだんにあります。フランスはけっこうミステリアスです。
 今回の主な目的地は、日本人に大人気のモン・サン・ミシェルでしたが、ついでにパリにも立ち寄ってきました。そして私がパリに行ったとき、必ず立ち寄る場所があります。それが、バック通りにある礼拝堂です。ここでは、奇跡のメダルというものが買えるのです。
 この奇跡のメダルとは、1830年に修道女カトリーヌ・ラブレが見たという聖母マリアの姿を刻印したもので、カトリック世界ではけっこうポピュラーなお守りになっているようです。

 カトリーヌ・ラブレは、1806年にブルゴーニュ地方に生まれ、1830年に24才で愛徳姉妹会の見習い修道女となりました。この年の718日深夜、眠りについていた彼女は、見知らぬ子供に起こされて礼拝堂に連れて行かれ、そこで聖母マリアの姿を目撃したのです。
 この時聖母マリアは、両手を斜め下に下げた形でまっすぐ立った姿で現れました。この姿を刻んだのが、奇跡のメダルです。裏面にはMの字の上に十字架が描かれていますが、この図形もカトリーヌ・ラブレが見た幻に基づいたものです。
 このメダルが最初に売り出されたのは、1832年ですが、これを身につけているとコレラにかからないという噂が広まりました。さらには病気の治ったという事例も発生したようです。こうして人々の人気を得たメダルは、現在でもバック通り140番地にある礼拝堂で売られています。

 なお、聖母を見たカトリーヌ・ラブレは、1947年に聖人に認定されています。


奇跡のメダル

                                 主任研究員羽仁礼記(2012年10月1日配信)

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