一般社団法人潜在科学研究所 The Potential Science Institute

第29号 シールズの怪獣たち

 ドク・シールズことアンソニー(トニー)・シールズはいろいろな肩書きを持っています。
 1938年、イギリスのランカシャー州サルフォードに生まれ、セント・アイヴスで画家になり、一時フランスにも滞在した後、1963年にはプロの手品師になりました。そして「フォーティアン」として超常現象についても執筆しております。さらには「モンスター・ハンター」を名乗ることもあります。イラストを担当したものも含め、著書も多数あります。
 日本での知名度はいまひとつかもしれませんが、1977年にネッシー写真を撮影した人物と言えば、思い当たる方もおられるでしょう。
 この写真は、日本でもけっこういろんなところに掲載されておりますが、残念ながらネガに書き込んだという疑いももたれております。
 じつはシールズが絡んだといわれるUMA事件はこれだけではありません。
 今ではUMA書籍の定番となってしまった「アウルマン」について、最初に「フォーティアン・タイムズ」に書き送ったのもシールズでした。
 アウルマンが最初に目撃されたのは1976年4月17日でしたが、この事件はシールズが「フォーティアン・タイムズ」に送った4月27日付書簡で述べたもので、シールズはこれをとある行楽客から聞いたということです。さらにシールズは、7月10日付の書簡で2回目の目撃についても「フォーティアン・タイムズ」に書き送っております。少し奇妙なことに、シールズの書簡の前日、7月9日の「ファルマス・ポスト」紙は、異なる目撃者の名を伝えております。
 他にシールズが関係しているUMAとしては、コーンウォールのモーガウルとリーン湖の怪獣があります。 モーガウルについては、1976年5月5日の地元紙に「メアリ・F」という匿名の女性が写したという写真が掲載されましたが、ネガは失われたということです。そして同じ年の7月、われらがシールズもこれを目撃しました(もちろん本人によれば、ですが)。そして11月17日には、別の地元紙記者と再度これを目撃し、この記者の方が写真撮影に成功したと言います。
 で、この写真ですが、後のネッシー写真を髣髴戸とさせるような形態となっております。
 そして最後のリーン湖の怪獣。日本では「リーン・モンスター」と紹介するものが多いようですが、英語のサイトを探るとだいたい「湖」を意味する「lough」が先に付いていて、「ローグ・イーン・モンスター」でセットになっているようです。
 このリーン湖の怪獣は、1981年にカメラマンのパット・ケリーなる人物が写したとされる写真が公表されてますが、この写真は、なぜかシールズ経由で公表されています。そしてこの写真、なぜか先の「メアリ・F」なる女性が写したモーガウルと形態も写り方(写し方?)もそっくりだったりします。しかもパット・ケリーなる人物は、かの16世紀の魔術師エドワード・ケリーの末裔とかいう話もあるようです。
 ただし、「メアリ・F」の写真とシールズの関係については、今のところ不明です。  


今回の参考:「Fortean Times」No.7,15,16,17
        並木伸一郎『未確認動物UMA大全』学研(今回述べた写真は全部載ってます)
        http://fr.wikipedia.org/wiki/Tony_Shiels

                                 主任研究員羽仁礼記(2013年1月27日配信)

 戻る