ラノ・ララク
Rano Raraku

ラノ・ララクは、イースター島の中でももっともモアイ密度が高い地域です。
 なんと397体ものモアイが残っているそうで、そのモアイは全て製作途上のものです。ここはモアイの製造工場で、大勢のモアイ職人が毎日働いていたようです。

 イースター島のイメージとしてしばしば紹介される、首まで地面に埋まった巨大なモアイも、このラノ・ララクのものです。
 私が幼時に衝撃を受けたモアイの絵も、この首だけのモアイ像をもとに描いたものでした。
 後にヘイエルダールの『アク・アク』を読んでモアイに胴体があると知ったときは、前世で見ていたはずなのになぜ気づかなかったのか、と強い自責の念にかられてしまいました(ただの思い込みだったのだよ)。
 ともあれ、山の斜面に並んで海を眺めているモアイたちを見ていると、海の彼方に消えた故郷の大陸をしのんでいる、という形容がまさにぴったりという感じです。
 もっとも、緑の草原に首や鼻まで埋もれている図は、バスクリンの入った大浴場にみんなで浸っているようにも見えます(日本人にしかわからない表現だな)。

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